• PIPE DREAM

    構成・演出・出演|河井朗

    出演|地道元春(劇団子供鉅人)

    ドラマトゥルク|田中愛美

     

    原案|『死について!』(作|スタッズ・ターケル 訳|金原端人、野沢佳織、菊地誠子 2003年9月24日出版|原書房)

     

     

    公演概要   理想の死 インタビュー

  • 神奈川かもめ「短編演劇」フェスティバル2019

    フェスティバル大賞を受賞しました。

    ちかごろ、運が悪かったとしか言えないことばかりが起きる。

    人間の運の総量は決まっているだなんて言葉があるが、本当に決まっているのだとしたら私たちには為す術がない。

    自転車のタイヤがパンクさせられている、道を歩いていたら刺される、塀が崩れて下敷きになる、あの国に生まれたから銃撃戦に巻き込まれる、脳と身体の性別が違う、あれもこれも、すべて運のせい、なのだろうか。

     

    そして運の尽きはやってくる。

    祖母は去年のクリスマスに階段から転倒し、大腿骨を骨折した。

    救急病院に運ばれたが祝日のため整形外科医がおらず、三日間診断を受けることができなかった。三日間入院し、その後手術を受けた際、入院中の看護師の不適切な対応のために手術中に肺血栓を起こし脳に酸素が行かなくなり、祖母は植物状態になった。

    何度か抗議を行うも病院側は非を認めず、最終的にはカルテも書き換えられていた。

    大手の病院相手に裁判を行うには莫大な金がいる。

    三連休に骨折などしなければ、あの病院に運ばれなければ、この看護師にさえ診られていなければ、私に金さえあれば。

    そんなことを考えれば考えるほど、私は運が悪かったとしか言えなくなる。

     

    私たちは、自身の手ではどうすることもできなかったことに対して「運が悪かった」という言葉を使う。

    ところが、「運の悪さ」の中には必ず誰かの悪意、思惑がある。そしてこの思惑には必ず、誰かの暴力が存在している。社会の、国の、言葉の、性別の、言い出せばキリがない誰かの暴力が。

    私はこれらの暴力を「運が悪かった」という言葉だけでは片付けたくはない。

    あるいは、それだけでいきものの生死が左右されてしまう世の中に生まれたことじたいが運の尽きなのか。

     

    そこで本作品は、スタッズ・ターケル著作による『死について!』を原案に用い、多種多様の職業、様々な年齢の人々にインタビューを用い演劇作品を制作する。

    作中にある『我々が死についてじっくり考え、死に対する恐怖や希望を語るのは身近な誰かが死に瀕している時か、危ないところで死を免れた時ぐらいなものだ』、『人間誰しも自分の理想の死に方で死んで行く権利がある』という言葉を起点に【理想の死に方】についてを京都にて生活、仕事を行なっている人を中心にインタビューを行い、それをモノローグとして扱う。

    この世で理想の死に方を迎えることができる人は、いったいどれくらいいるのだろうか。

  • 理想の死 インタビュー

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