• PIPE DREAM (2019)

    構成・演出|河井朗

    ドラマトゥルク|田中愛美

    原案|『死について!』(作|スタッズ・ターケル 訳|金原端人、野沢佳織、菊地誠子 2003年9月24日出版|原書房)

     

     

    公演概要   理想の死 インタビュー

  • 2019年2月16日(土) 17:30

    ※ホールは13:00より開場。同日に行われる以下の作品を全て鑑賞できます。

    13:30~ 京都放送劇団 「夕凪の街桜の国」
    14:50~ 草の根劇場劇団「かいつぶり」一人芝居「はなれ瞽女おりん」
    16:10~ 珈琲店で戯曲を読む会 「岸田國士一幕劇集ヲちょっと混ぜ」

    京都府立文化芸術会館 ホール

    〒602-0858 京都市上京区寺町通広小路下ル東桜町1番地 ☎︎075-222-1046

    一般|前売 ¥1,000- / 当日 ¥1,200-

    高校生以下|前売 ¥500- / 当日 ¥700-

    最近運が悪かったとしか言えなくなるようなことばかりが私にも、周りにも起きている。

    人間の運の総量は決まっている、なんていう言葉があるが、本当に決まっているのだとしたらもう私たちには為す術はない。自転車のタイヤがパンクさせられている、道端を歩いていたら突然刺される、塀が崩れて下敷きになる、あの国に生まれたから銃撃戦に巻き込まれる、脳と身体の性別が違う、あれもこれも運のせいなのだろうか。運の尽きは突然やってくる。去年のクリスマス祖母が階段から転倒し、大腿骨を骨折した。その後救急病院に運ばれたが、祝日のため整形外科医がおらず三日間診断を受けれず、看護師の不適切な対応のため手術中、肺血栓になり脳に酸素が行かなくなり、植物状態になった。何度か抗議を行うも、病院側は非を認めず、最終的にはカルテも書き換えられていた。裁判を行うにも大手の病院相手には大金がいる。三連休に骨折などしなければ、あの病院にさえ救急車が運ばなければ、この看護師にさえ診てもらわなければ、私たちにお金さえあれば。そんなことをずっと考えるほど、最終的には運が悪かったとしか言えなくなる。しかしこれらの運の悪さの中には必ず誰かの悪意、思惑がある。私たちは自身の手ではどうすることもできなかったことに対して、よく運が悪かったという言葉を使うが、それだけで生き物の生死が左右される世の中はおかしいはずだ。そしてこの思惑には必ず誰かの暴力が存在している。社会の、国の、言葉の、性別の、言い出せばキリがない誰かの暴力がだ。私たちはこれらの暴力に対して運が悪かったという言葉だけで片付けてはいけない。元来、運の尽きは悪いことをした人間に対して使われるべき言葉なのだ。だからこんな時代になってしまった悲運にこそ、私たちは考えを張り巡らせなけばいけないし、天災などの本当にどうしようもできないことにこそ涙を流すべきなのだと思う。

    そこで本作品はスタッズ・ターケル著作による『死について!』を原案に用い、多種多様の職業、様々な年齢の人々 にインタビューを用い演劇作品を制作する。作中にある『我々が死についてじっくり考え、死に対する恐怖や希望を語るのは身近な誰かが死に瀕している時か、危ないところで死を免れた時ぐらいなものだ』、『人間誰しも自分の理想の死に方で死んで行く権利がある』という言葉を起点に【理想の死に方】についてを京都にて生活、仕事を行なっている人を中心にインタビューを行い、それをモノローグとして扱います。この世で理想の死に方を迎えることができる人はどれくらいいるのだろうか。

    お問合せ|ressenchka@gmail.com

    主催|京都府、指定管理者 創、Kyoto演劇フェスティバル実行委員会

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