平素よりルサンチカを応援していただきまして、誠にありがとうございます。
この度、新型コロナウイルス感染症の感染拡大を鑑み、『GOOD WAR』『PIPE DREAM』東京公演について、大幅に演出を変更して公演を行うことにいたしました。
当該公演は、クリエイティブセンター大阪での『GOOD WAR』とのツアー公演です。
大阪公演では、関係者に新型コロナウイルス感染症陽性者が出たため、急遽、内容と日程を変更しての公演となったこと、大変ご迷惑をおかけし、申し訳ありませんでした。
そのことも踏まえ、クリエイションメンバーと協議の結果、東京でも引き続き、音声と美術作品の展示をメインとしたインスタレーション作品を上演することにいたしました。
『PIPE DREAM』も更にリクリエイションを行い、こちらは有人でのインスタレーション作品として上演を行います。
既にチケットを購入済みのお客様、楽しみにしてくださっていた皆様には心よりお詫び申し上げます。
皆様へ
ルサンチカ主宰の河井です。
大阪公演に引き続き、東京公演も音声・美術展示形式でのインスタレーション公演を行うことにいたしました。
大阪公演の形式変更を行った際、「展示の要素を拡張することにより」「演目そのものの新しい側面を見出すことが可能ではないか」と考えた私たちは、名村造船所跡地という場所の力を多分に借りながら、確かに、『GOOD WAR』の新しい上演形式を立ち上げることができました。
急な変更があったにも関わらず、ご来場いただいた皆様のお力添えがあったからこそ実現したことでした。ありがとうございました。
このことを踏まえ、さらに現在の社会情勢を鑑み、クリエイションメンバーとの協議をした結果、北千住BUoYでもインスタレーション公演を行うことにいたしました。
またしても直前のお知らせとなり申し訳ありません。
東京公演では『GOOD WAR』と『PIPE DREAM』の音声作品の上演をします。
『GOOD WAR』では、出演者の声が様々なモニュメントを立ち上げていきます。「声」によって紡がれるものはそこにあるのに、声の主が不在なだけで、その人がそこにいないと本当に言えるのでしょうか。そこに相手がいることで かえって分断を思い知らされることがあるからこそ、相手が見えないから信じられることもあるように思います。
不在と実在、音声と肉体、あの日からその日、あちら側とこちら側、そうして線引きができない狭間にある「声」に耳を傾けて、そこにあるものを眼差してみてください。
『PIPE DREAM』では、そこに「ある」出演者の肉体から可能性を読み取ってほしいと思っています。こちらも音声・美術展示形式でのインスタレーション作品です。
本作の初演から約4年、つまり祖母が医療ミスで植物状態になってから約4年ということになるのですが、主治医が言うにはそろそろ死が近いそうです。その間にも私は色々な人々に「理想の死に方」についてをインタヴューしてきました。
「パイプドリーム」という言葉は、阿片吸引などで見る夢や幻想を指します。他者から見れば絵空事のようなことでも、わたしたちはわずかな希望として、意思の疎通を図ることができないとされている存在とそれでもコミュニケーションを取り続けます。わたしにとっての死とみなさんにとっての死には大きな違いがあると思いますが、本作が誰もが経験したことのない自身の死に方について考える契機となるフィクションとノンフィクションとなれば幸いです。
今回はコロナ禍ということを踏まえ、有人での演劇上演は行いませんが、近いうちに、インスタレーションと演劇の二本立ての公演を実施できたらと考えています。
長々とお付き合いいただき、ありがとうございました。
皆様と劇場でお会いできますよう、よろしくお願いいたします。
ルサンチカ主宰 河井朗
公演概要
本作は2019年と2021年に上演された『PIPE DREAM』、『GOOD WAR』のリクリエイションを行い、大阪と東京で公演を実施します。
「理想の死に方」と「あの日と争い」をテーマに、さまざまな人にインタヴューを行い、その中で語られた言葉を用いて制作します。これまで人々に紡がれ遺された言葉、身体、歴史。これからの人と人との距離や関係性。 あれからとそれから。それからとこれからで構成された演劇作品です。
日時・会場
実施内容変更前|2022年1月26日(水)〜1月30日(日)
実施内容変更後|2022年1月28日(金)〜1月30日(日)
クリエイティブセンター大阪
(名村造船所跡地)
2022年2月10日(木)〜2月15日(火)
北千住BUoY
「あの日にまつわるモノ」募集(募集終了)
会場に展示する物を貸してくださる方を募集します。 皆様の記録ぜひお貸しください。
詳細はこちら。
『GOOD WAR』
は、私たちが「あの日」と聞いて想像する争いと日常で構成されています。
私たちは生きている限り、これからもだれかと戦い続けなければなりません。現時点で戦っていなくても、生きている限りいつか争いに巻き込まれます。
『GOOD WAR』ではいずれ来る「その日」と、過去にあった「あの日」との向き合い方を鑑賞者と共に考えるべく、だれかの「あの日」が集積された記憶のモニュメントとして演劇作品を立ち上げます。
『PIPE DREAM』
は、演出と出演を行う河井朗の祖母が医療ミスで植物状態に陥ったことをきっかけに、河井自身がマッチングアプリなどで無作為に出会った人々に「理想の死に方」についてインタヴューを行い、その中で語られた言葉から構成されています。
自身で動かすことのできない自分の身体、生きることも死ぬことも決められなくなった遠い自身、その自身の決定権を握っている人、それぞれと意思の疎通を図ることを試みる作品です。
〈神奈川かもめ「短編演劇」フェスティバル2019 フェスティバル大賞、第10回せんがわ劇場演劇コンクール 演出家賞 受賞〉
東京公演
2022年2月6日更新
GW=『GOOD WAR』 PD=『PIPE DREAM』
開場時間
12:30~20:30
(10日のみ18:00開場/15日のみ17:00閉場)
上演スケジュール
開場中以下の時間に約40分程度の音声作品を上演
2月10日
19:30(GW)
2月11日~14日
13:00(GW)/14:00(PD)/15:30(GW)/16:30(PD)/18:00(GW)/19:30(PD)
2月15日
13:00(GW)/14:00(PD)/15:30(GW)
入退場自由(最終受付20:00)
自由観覧形式 入場料1000円 当日精算
*身障者手帳をお持ちのお客様と同伴一名様までは無料(要問い合わせ)
〒120-0036 東京都足立区千住仲町49-11
東京メトロ千代田線・日比谷/JR常磐線/東武スカイツリーライン「北千住」駅出口1より徒歩6分、西口より徒歩8分
公演にご来場のお客様におかれましては、以下の通りご協力をお願いいたします。
■お名前、ご連絡先等の情報提供にご協力をお願いします。
■37.5度以上の発熱、くしゃみ、咳、全身痛、などの症状がある場合は、ご来場をご遠慮ください。
■10日以内に、ウイルス性感染症の方との濃厚接触があった方は、ご来場をご遠慮ください。
■不織布マスクの着用をお願いいたします。マスク着用のない場合はご入場をお断りします。
■入場口で消毒用アルコールによる手指消毒と検温を行います。
■会場にて体調が悪くなった場合は、速やかにお近くのスタッフにお声がけください。
■他のお客様と十分に距離をとってのご鑑賞をお願いします。
■会場内での会話、会話はなるべくご遠慮ください。
変更前
※受付・開場共に開演60分前。開演前に美術展示を予定しています
※未就学児はご入場をご遠慮いただいております。
*半券割をご希望のお客様は、観劇回のチケットをご提示ください。
*身障者手帳をお持ちのお客様と同伴一名様までは無料(要問い合わせ)
美術:辻梨絵子
音響:おにぎり海人
照明:松田桂一
制作:金井美希
制作協力:黒澤たける
協力:かまどキッチン、青年団、台風クラブ、ARCHIVES PAY
主催・企画・製作:ルサンチカ
助成:公益財団法人東京都歴史文化財団 アーツカウンシル東京
問い合わせ:ressenchka@gmail.com
大阪インスタレーション公演(GOOD WARのみ)
2022年1月26日更新
開場時間
11:00~18:00
(28日のみ14:00開場)
11:00/13:00/15:30/17:00
から45分程度の音声作品を上演
入退場自由(最終受付17:30)
自由観覧形式 入場料 500円 当日精算
クリエイティブセンター大阪 Drafting room(名村造船所跡地)
〒559-0011 大阪市住之江区北加賀屋 4-1-55 名村造船跡地
大阪メトロ四ツ橋線「北加賀屋駅」4番出口より徒歩10分
※受付・開場共に開演60分前。開演前に美術展示を予定しています
※上演時間は70分を予定。
※未就学児はご入場をご遠慮いただいております。
チケット(発売中)
【一般】前売2,000円/当日2,500円
【高校生以下】無料(要予約)
*身障者手帳をお持ちのお客様と同伴一名様までは無料(要問い合わせ)
美術:辻梨絵子
音響:河合宣彦
制作協力:(同)尾崎商店
協力:株式会社Road-K、青年団、台風クラブ、ARCHIVES PAY
主催・企画・製作:ルサンチカ
助成:一般財団法人おおさか創造千島財団、大阪市芸術活動振興事業助成金
問い合わせ:ressenchka@gmail.com
GOOD WAR CAST
伊奈昌宏
Ina Masahiro
ロックバンド「台風クラブ」等でドラムスを担当。あらゆることに受動的。パッションあってのアクションだから、と(苦しまぎれに)考えている。地元ライブハウスから各地音楽イベント、フジロックフェスティバル2018等に出演。近年はカネコアヤノ、ガガガSP 、銀杏BOYZ、サニーデイ・サービス、スカートと対バンを行う。
あの日はあの日やりますと言った日。
諸江翔大朗
Moroe Shotaro
役者・パフォーマー。
京都造形芸術大学卒。在学中に現代芸術家である高嶺格に師事し、同氏の舞台作品に多数出演。
「表現する」という事を常に疑い続けることによって、表現者としてのスタイルを確立するべく日々を過ごしている。
近年では、akakilike、音響作家の荒木優光、和田ながら、萩原雄太、高間響らの作品に出演している。Ubereats配達員としてクローズアップ現代+に出演。
『記録』にまつわる参加型作業集団「ARCHIVES PAY」所属。
あの日は954。
渡辺綾子
Watanabe Ayako
1990年滋賀県生まれ。俳優。
3歳からクラシックバレエを習い、大学入学時に演劇を始める。イッパイアンテナ、Performing Arts Company VOGAでの所属を経て、2018年よりフリーで活動中。近年は、ルドルフ、お寿司などの作品に俳優として出演。
あの日は2003年2月1日。
PIPE DREAM CAST
河井 朗
Kawai Hogara
1993年大阪生まれ。青年団演出部所属。個人で演劇作品を発表するカンパニーとしてルサンチカを主宰。演出、舞台監督の他にスペースノットブランク『ラブ・ダイアローグ・ナウ』、『緑のカラー』などの作品に参加。理想の死に方は異世界転生。
上演記録
2021年12月25日〜12月26日
12月25日(土) 14:00/18:00
12月26日(日)14:00/18:00
会場:こまばアゴラ劇場
構成・演出:河井朗
ドラマトゥルク:蒼乃まを、田中愛美
出演:伊奈昌宏、諸江翔大朗、渡辺綾子
美術:辻梨絵子
音響:おにぎり海人
照明:松田桂一
照明オペ:蘭智咲
制作協力:(同)尾崎商店、金井美希、黒澤たける
撮影:歌川達人
協力:拙者、かまどキッチン、青年団、台風クラブ、ARCHIVES PAY
主催・企画・製作:ルサンチカ
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
【掲載情報】https://natalie.mu/stage/news/458997(ステージナタリー)