作品紹介
社会が複雑化し高度化するに従って、わたしたち人間のほとんどの「誕生」や「臨終」が病院内で行われ、 人間の「生」と「死」が生活から遠ざかっています。では人間以外の「生」と「死」についてはどうでしょうか。
例えばスーパーで並んでいる生鮮食品はどこからきて、どのようにして消費者のもとに運ばれるのでしょうか。「いただきます」、「ごちそうさま」以外にわたしたちはそれらとコミュニケーションをとろうとしたことがあるのでしょうか。
本事業では、自身の知らぬところで自身が生かされている環境を誰が作り、誰が論じ、誰が生かしてくれているのかについて考えます。わたしたちが日本で享受できている「生活」はどのようにして出来上がっているのかを「屠畜」を扱い、生の選別と死の選別について考えます。
『WILD THINGS(怪獣たち)』は誰も知らない生命体が我々の暮らす生活に介入してくる作品です。その生命体は暴力、または(不)幸せ、または生活の(不)安定を生み出します。その生命体と私たちはそれが何なのか互いに理解しあえることはなく、互いが存在することを享受するのみです。本作品はそれによって生まれる生活環境と死生観を制作し上演します。
日時・会場
2021年9月10日(金)〜9月12日(日)|豊岡市立竹野こども体験村(公演中止)
2021年9月19日(日)〜9月24日(金)|神奈川県立青少年センター スタジオHIKARI
※野外での公演のため、急な気象状態の変化により中止となる場合がございます。
・9月20日(月・祝)14:00/18:00
・9月21日(火)14:00/18:00
・9月22日(水)休演日
・9月23日(木・祝)13:00/17:00
・9月24日(金)14:00
・JR根岸線「桜木町駅」下車、「北改札」(西口)から徒歩約8分
・横浜市営地下鉄線「桜木町駅」下車、徒歩約10分
・京浜急行線「日ノ出町駅」下車、徒歩約13分
チケット(発売中)
【一般】前売2,500円/当日3,000円
【30歳以下】前売2,000円/当日2,500円
出演者紹介
蒼乃まを/Aono Mao
千葉県生まれ。明治大学文学部卒業。青年団所属。
幼少期より目立つのが好きだった。
大学で演劇を始める。
6畳の和室で和服に身を包みながら日々を暮らしています。
自分の持つ言葉と相手の持つ言葉のズレを楽しめたら素敵だなと思っています。
中條玲/chujo rei
1999年長崎生まれ。俳優、パフォーマー。
現前する身体とそれを見る観客という構造そのもの、そこで起こる現象に関心を寄せ、その都度、方法の段階からクリエーションを行なっている。主な出演作に、スペースノットブランク「言葉だけでは満ちたりぬ舞台」、ひとごと。「花をそだてるように、ほんとうをそだてています」、堀企画「水の駅」など。
松﨑義邦/Matsuzaki Yoshikuni
1994年島根県生まれ。2015年より東京デスロック所属。
劇団公演の他にこれまで田辺剛、桐山知也、
パスカル・ランベール等の演出作品や同世代の集団に参加。
演劇の創作環境を食から考え直す企画を2020年より始める。
渡辺綾子/Watanabe Ayako
1990年滋賀県生まれ。俳優。
3歳からクラシックバレエを習い、大学入学時に演劇を始める。イッパイアンテナ、Performing Arts Company VOGAでの所属を経て、2018年よりフリーで活動中。近年は、ルドルフ、お寿司などの作品に俳優として出演。