

『更地』
そう、あれはあたしたちしか
知らないことだわ、だれも。
……だから、
なかったことかもしれない















◽️上演にあたって
あるかどうか分からないもの、そんなものを確かだと言えること。
私たちはそこに『更地』の希望を見ます。
ルサンチカとしては2度目の『更地』となります。
1度目は、2024年3月の東京・戸山公園。
今年は暖かいから桜が咲いているかもしれないね、なんて言っていた私たちを裏切るように雪や雨がちらつく極寒の野外公演でした。
戸山公園にある陸軍戸山学校軍楽隊 野外演奏場跡を舞台としたせいなのか、当時の私たちは『更地』の中にある争いの気配を執拗に追いかけていたように思います。
どうして彼らの家が更地になってしまったのか。その原因はどんなふうに大きな力だったのか。そこにある悲しさ、やるせなさ、人間の無力さを戯曲から読み取ろうとしていました。
そして、それを観客に伝えることによって、今も世界で起こっている戦争や起こるとされている大災害に目を向けてもらうきっかけになればと願っていたのかもしれません。
あの日あの時あの場所で起こったことはもう2度と再現できないけれど、でも本当にあったことなんです。
我ながら本当に良い上演だったと心から思っています。その後も私たちは模索を続けました。
遺影の撮影会は、「家と付随する生活について」のインタビュー企画でした。
インタビューを受けてもらった方に、お礼として遺影を撮影する。
生きるための場所〈家〉の話と、死ぬ時のための〈遺影〉。
そのインタビューをもとに『まさらまち』という新作を製作しました。
3人の出演者と共に、彼らの生活を繰り返し繰り返し舞台上に重ねていきました。
舞台上には何もなかったけれど、彼らの頭や体が「生活」を覚えていた。
人間には失ったことに気がつける「失くしもの」と、
失ったことすら気が付かずに失くしてしまうものがあります。
けれど、何を失ったか分からなくっても、持っていることすら気が付かないものも持っているのです。
◽️太田省吾『更地』
『更地』の登場人物は男と女の二人だけ。
二人はかつて自分たちの家があった場所にやってきて、自分たちの記憶を確かめていきます。
自分たちの始まりはそのまま世界の始まりなんだと言ってしまえる二人。
自分たちが知っていることだけが確かだけれど、私たちしか知らないことはなかったことかもしれないのです。
◽️公演詳細
日時・会場
Co-programカテゴリーA 2025
プレビュー上演:2025年5月12日(月)
本公演:2025年5月15日(木)〜5月18日(日)
上演時間:約85分(5/15に変更)
京都芸術センター フリースペース
所在地:〒604-8156 京都市中京区室町通蛸薬師下る山伏山町546-2
アクセス:◆JR「京都駅」から地下鉄烏丸線に乗り換え「四条駅」下車、22・24番出口より徒歩5分◆阪急京都線「烏丸駅」22・24 番出口より徒歩5分◆京阪本線「三条駅」から地下鉄東西線に乗り換え「烏丸御池駅」下車、4番出口より徒歩10分 [Google Map]
・5月12日(月)19:30
(プレビュー上演/未就学児無料)
・5月15日(木)19:30
(託児サービスあり)
・5月16日(金)19:30(未就学児無料)
・5月17日(土)13:00(未就学児無料)
・5月18日(日)13:00(託児サービスあり)
*演出に水性スモークの使用があります。
*5月18日回の上演には記録撮影が入ります。
*日時指定・全席自由
*受付は開演の45分前。開場は開演の30分前。
*開場後は券種に関わらず、来場順での入場になります。
*5月12日、16日、17日回のみ未就学児の入場が可能です。(要予約)
*5月15日、18日回のみ託児が可能です。京都芸術センター内でお子様を大切にお預かりしますので、ごゆっくりと観劇をお楽しみください。(要予約、無料)
※託児の申込については5月7日までに必ず京都芸術センター(075-213-1000[10:00~18:00] / info@kac.or.jp)までご連絡ください。
演出:河井朗
ドラマトゥルク:蒼乃まを
美術:カミイケタクヤ
照明:十河陽平
記録:manami tanaka
記録撮影:福岡想
協力:安住の地、劇団飛び道具、青年団、明倫自治連合会
制作:谷竜一、原田直子(京都芸術センター)
企画・製作:ルサンチカ
主催:ルサンチカ、京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
助成:芸術文化振興基金助成事業
協賛:加藤太織物株式会社
公演に関してのお問い合わせ:info@kac.or.jp / 075-213-1000(京都芸術センター)
上演映像
出演者

田辺泰信
Tanabe Yasunobu
1997年〜2001年まで維新派に所属。近年の舞台参加は、松田正隆『シーサイドタウン』/『文化センターの危機』、akakilike『捌く-Sabaku』、neji&co.『OUT』、映像では、濱口竜介『ハッピーアワー』、野原位『三度目の、正直』、NHK土曜ドラマなどに出演。自身の作業療法士としての仕事をドキュメント風に脚色したソロ作『○△□のFissure』がある。
ルサンチカ出演は『まさらまち』(2024)含め2度目の参加となる。

中村彩乃
Nakamura Ayano
1994年、奈良県生まれ。舞台俳優。2017年に自身の劇団「安住の地」を旗揚げ。以降、現在まで劇団の代表を務め、俳優として公演に参加。 劇団での出演の他、鳥の劇場、第七劇場、コトリ会議、下鴨車窓など、他劇団へも多数出演。2024年から京都舞台芸術協会 理事。
ルサンチカ出演は『楽屋〜流れ去るものはやがてなつかしき〜』(2015)含め2度目の参加となる。
太田省吾
Ota Shogo

1970年より、転形劇場主宰。「小町風伝」(第22回岸田國士戯曲賞受賞)「水の駅」「地の駅」「やじるし」等の作品を発表。国内のみならず、欧米、アジアなど世界的な活動を展開。84年紀伊国屋演劇賞団体賞受賞。1988年劇団解散後は、1990年~2000年まで藤沢市湘南台市民シアター芸術監督、94年近畿大学教授、99年京都造形芸術大学教授を歴任。「風の駅」「更地」「砂の駅」「ヤジルシ-誘われて」「だれか、来る」などを国内外で上演。93年第1回タシュケント国際演劇祭グランプリ受賞。98年第6回読売演劇大賞作品賞受賞。著作に、戯曲「小町風伝」「裸足のフーガ」太田省吾劇テクスト全集、演劇論集「舞台の水」「劇の希望」「動詞の陰影」など多数。
『更地』についての上演記録
2023年9月27日(水)〜10月1日(日)公演中止
『更地』
https://www.ressenchka.com/sarachi
会場:北千住BUoY
演出:河井朗
ドラマトゥルク:蒼乃まを
出演:緒方壮哉 永山由里恵
照明:緒方稔記
美術アドバイザー:カミイケタクヤ
制作:黒澤たける
記録:manami tanaka
主催・企画・製作:ルサンチカ
2024年3月22日(金)〜3月25日(月)
『更地』
・3月22日(金)13:00 ・3月23日(土)13:00 ・3月24日(日)11:00 ・3月25日(月)11:00
会場:戸山公園 陸軍戸山学校軍楽隊 野外演奏場跡
演出:河井朗
ドラマトゥルク:蒼乃まを
出演:永井茉梨奈 御厨亮
記録:manami tanaka
舞台スタッフ:井浦サヨナラ 伊奈昌宏 太田久美子 大野創 金井美希
主催・企画・製作|ルサンチカ
共催|戸山公園サービスセンター
助成:芸術文化振興基金助成事業
【掲載情報・関連企画】
・2024年2月15日
・2024年2月16日
「これまでに舞台芸術のチケット代を理由に観劇を諦めた方」を対象招待企画
・2024年2月22日
ステージナタリー 先人の思考を辿って未来を開く、ルサンチカ初の野外公演「更地」が戸山公園で
・2024年3月22日
ステージナタリールサンチカ「更地」戸山公園で開幕、河井朗「まさに、この世は舞台なのかもしれません」
・2024年5月13日
テアトロ2024年6月号 今月のベストスリー レビュー(高橋宏幸氏)
2024年12月20日(金)〜12月23日(月)
『まさらまち』
・12月20日(金)19:30 12月21日(土)14:00 ・12月22日(日)14:00 ・12月23日(月)19:30
会場:京都芸術センター 講堂
演出:河井朗
ドラマトゥルク:蒼乃まを
出演:秋元隆秀、大石英史、田辺泰信
美術アドバイザー:カミイケタクヤ
記録:manami tanaka
協力:青年団
制作:谷竜一、原田直子(京都芸術センター)
企画:ルサンチカ
主催:ルサンチカ、京都芸術センター(公益財団法人京都市芸術文化協会)
【掲載情報・関連企画】
・2024年8月19日(月)〜8月25日(日)
あなたの遺影を撮影させていただきます。代わりに、あなたの家の写真を見せてください。
・2024年12月20日
ステージナタリー ルサンチカ「まさらまち」開幕、男性キャスト3人と「更地」につながる新作に挑戦
Mail|ressenchka@gmail.com
2019 ©︎ Ressenchka


















