三好十郎が1950年に発表した大戦前後の日本を舞台にした『殺意(ストリップショウ)』。
ナイトクラブのステージで、引退ショウを行うソロダンサー緑川美沙。南の小さな城下町に生まれ、愛国運動、敗戦を経て東京でダンサーになるまでの半生に秘められた激情を、自身最後のステージで語り出す。
「二度と再び、あなたがたの眼には
ふれないかも知れません。
しかし、時には思い出してくださいまし、
このような姿をした、こんな女がいた事を。
その思い出していただくためと、
なによりも、永い間のごひいきの
お礼の印に、
私一人のショウをつとめさせていただきます。」
『殺意(ストリップショウ)』で緑川美沙によって語られているのは戦争を経験したストリップダンサーの恋心、愛国心、憎悪、後悔などの複雑な感情とその半生についてです。70年以上も前に書かれたその言葉は私たちにはもしかすると、既に遠くなったものかもしれません。
しかし彼女の言葉にしばらく耳を傾けていると、当時と現在の社会状況がさほど変わらないような気がしてくるのです。
ルサンチカでは、これまで多数の人々に「仕事」や「争い」についてインタビューを行い、その言葉のコラージュによっていくつかの作品を制作しました。この度の公演では、そのうちの『SO LONG GOODBYE』(2020)や『GOOD WAR』(2021-2023)に出演していただいた渡辺綾子さんをお招きし、インタビューの創作と変わらず、緑川美沙という人間によっ て語られた言葉として本作を上演します。
近年、実在の人物によって語られた言葉と向き合ってきたルサンチカが、三好十郎の膨大な台詞をどのように語るのか、東京公演で大好評だった本作をぜひご期待ください。
〒604-8017 京都府京都市中京区材木町181−2 ニュー京都ビル3F
TEL:075-212-1125
京阪三条駅[6番出口]から徒歩約3分、阪急河原町駅[1番出口]から徒歩約6分
・6月20日(火)20:00
・6月21日(水)20:00
・6月22日(木)20:00
開場18:45
各回19:15より20分程のゲストパフォーマンスあり(詳細は後日発表)
※開演の20分前(状況により前倒しになる可能性あり)にはフードのオーダーをストップさせていただきますので、開演前にお食事をご注文されるお客さまはお早めのご来場をおすすめいたします。
一般:前売り2,900円/当日3,400円
25歳以下:前売り2,400円/当日2,900円
各回入場料とは別に+1ドリンク代600円頂戴いたします
*日時指定・全席自由
*開場後は券種に関わらず、来場順での入場になります。
*25歳以下のチケットを購入の方は当日受付で年齢のわかる身分証を確認させていただきます。
*未就学児童はご入場頂けません。
*車椅子でご来場予定の方やスタッフの手助けが必要な方は事前にご連絡をお願い致します。
ドラマトゥルク:蒼乃まを
写真:manami tanaka
企画:西純之介、ルサンチカ
主催・製作:ルサンチカ
協力:青年団
問い合わせ:ressenchka@gmail.com
上演記録
2023年5月15日(月)〜5月21日(日)全9回公演
5月15日(月)19:30 5月16日(火)14:00/19:30 5月17日(水)19:30 5月18日(木)19:30 5月19日(金)19:30 5月20日(土)13:00/18:00 5月21日(日)14:00
会場:アトリエ春風舎
演出:河井朗
ドラマトゥルク・舞台監督:蒼乃まを
出演:渡辺綾子
音響・照明:櫻内憧海
制作:金井美希
制作補助:半澤裕彦
写真:manami tanaka
協力:お布団、青年団
主催・企画・製作:ルサンチカ
【掲載情報】
2023年5月16日 ステージナタリー ルサンチカ「殺意」開幕、河井朗「緑川美沙という一人の人間に日々問いを続けています」
Mail|ressenchka@gmail.com
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