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    TOKYO

    PIPE DREAM

    LAND

    構成・演出:河井朗 

    2023年11月13日(月)〜11月19日(日)

    会場:アトリエ春風舎

     

    公演概要 チケット

  • TOKYO PIPE DREAM LAND 出演者インタヴュー

    沢栁優大/Sawayanagi Yudai

    長野県生まれ、京都府出身。

    スタジオオーデュボン、安住の地に所属。

    人形浄瑠璃文楽の三味線弾きである父の影響で、胎児のころから舞台芸術に触れる。

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    ーあなたのユートピアはどんな場所ですか?

     

    僕にとってのユートピアは、うーーーーん、長考に入ります。イメージとしてユートピアというワードから今ストレートに連想された景色というのは、僕の祖父母たちが住んでいる長野県の田舎。山に囲まれた、畑がいっぱい、川が流れている、そういう景色が第一に浮かんできました。ただ景色だけで、そういう環境だけで、それを手放しにユートピアだといえるかと自分でそこで考えた時に、まだ何か要素が必要だなと思って、今ずっと考えているんですけれども。パッと浮かんだのは、さっき述べた環境の中、お金のない世界ていうのは浮かんできたけど、ほんとに?とも思っています。田舎の生活の中で経験したこととして、やっぱりまだ畑で採れた野菜とかお米とか花とかの譲り合ったり物々交換したり。そういう生活、人との関係性に憧れを持っている気はしています。これはまた変わりそうです。

     

     

    ー東京に期待していることはありますか?

     

    うーーーん。人かなあ、人との出会いかなあと思います。うぁーー。なんか憧れだし、多分、僕の性格上できないんだけど、バーに行って初めて知り合った人らと酒飲んで仲良くなる、とか全然東京じゃなくてもやれるな。なんだけど、うーん。いうなればそれを東京でやるのがいいんじゃねっていうか、憧れちゅうか期待みたいなものはありますね。なんだろ、単純にはじめましての出会いというか、でもそんなに仲良くなろうというわけでもない気がする。ただただ集まってる。色んな人種、キャラクターの人を見てみたい、一方的に。享受したいそれを。なんか東京には、京都とか長野に比べるととりあえず、そういう出会える人が、種類が多いと思うので、期待するとしたらそこですかね。どんな人がいるかなあ。なんか港区女子ってなんなんですか?あれには会ってみたいです。僕にとっては未知ですけど。一回会ってみたいですね、見てみたい。他はなんか、東京の大学生に興味があって。単純に東京で育った大学生と東京の外から来た大学生の、なんで君らここにいんのっていうが気になってて。東京に出るってベーシックな基準じゃないですか。高校卒業後みたいな。でねえ、その大学生の友達を作って、男子でいいんですけど、家に泊めてみたいです。大学時代、僕が飲みに行ったり友達の家に泊まらせてもらったりとかなくて、大学生らしい交流をしてなかったので、それなら東京の大学生ならきっとおもろいやろなって。一回泊めていろんな話聞いてみたいと思います。僕が変に大学生への憧れみたいなんあるからなあ。

     

     

    ー東京はどんなところですか?

     

    東京は全てにおいて分母が大きいところです。つまりはやっぱりこう仕事の量だとか単純に住んでる人の生活している人の量それが、こう延長線上に出会う人の数であったり分母であったり経験できる事象の分母がやっぱり今まで生活してきた長野県だったり京都府だったりにくらべると多い。多そうだと感じます。これは自分が訪れた東京の経験からしてもそうだし、人から噂に聞くことだったり、結局みんな東京を目指すその理由がある場所なんだなっていう。自分の想像から起因する考えです。

     

     

    ー京都はどんなところですか?

     

    京都はもう今となってはもう観光地だなぁとしか思えなくなってきてます。単純に観光客向けのレストランやカフェ、お土産屋さんとかも、なんだか京都に住んでいる自分からすると、あんまり自分たちのことを見てもらってないな、考えてもらってないなって感覚がある。この数年でホテルだったりバーというか夜まであいている飲み屋さん、ちょっとおしゃれな飲み屋さん、なんか中の雰囲気までこだわってみたいなそういう。いわゆる観光地、神社とかお寺とかそういうところ以外、少し離れたところにもそういう店がどんどん出てきている、作られている、ように感じています。
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    ーTDLはどんなところですか?

     

    そうだな、なんだろうな。ストレートに、こう、一個、そういう場所である。場所として僕にとって特別だなって思う要素があって。そこから考えつつしゃべっていこうと思うんですけど。ディズニーランドないしディズニーシーに行くと、どこかのタイミングで最後帰る時に泣けてくるんですよね。やっぱそういう場所は他にはまだあんまりない。ぎりぎり長野県。それは単純に長野県だからというよりは、おじいちゃんおばあちゃんたちと暫くのお別れになるからっていうことで感情的になることがあったりするだけですけど、ディズニーランドはなんか、やっぱそういう、どっちかというと来れてよかったなあっていう感情になって、また頑張らねばな!現実を!頑張らないとな!と思う気持ちになる場所で。やっぱりなんて言うんだろうな。その単純な言葉で言ったらホスピタリティ。なんかやっぱり当然あれだけ多くの人が訪れる場所なんだけれども、1人1人のことを見てくれている気がするし、僕は思いやりに触れ合う場所だなあと思っています。だからこそ何というか心にくるものがあるのかなぁていう感じかなぁ。

     

     

    ーなぜ東京に出てくるのか?

     

    別にまじでしゃあなしですよ。別に。だからなんていうんだろ。ただのギャンブラー精神というか、なんていうんだろ。当然、その俳優としての仕事量であったり、機会、チャンス、分母は大きいと思っているので。まあ、今よりすくなからず舞台に出たりメディアに出たり、それでお金を稼げる可能性は得られると思っていて。でも当然、それは50パーセントより圧倒的に低いと思っていて。でもまぁ、みんな行くなら行ってみて一回チャレンジしてみようかな、ぐらいの気持ちなので多分思うような俳優として仕事の成果を得られなかったら何の未練もなく東京からは去っていくと思います。
    僕は、なんていうんだろう。本当に純粋に俳優だとか、演じることに対するモチベーション、こだわりとかはそんなになくて。だからこの俳優という立場をどれだけ利用できるか、ていうことに興味があってやっている。だから単純に俳優という仕事でどれだけ稼いで食っていくことができるのか、とかどれだけ今まで見てきたテレビの番組とか誰々の舞台とか、そういうものに関われるか、出られるか。そして僕の一番のルーツである、人形浄瑠璃文楽っていうものを僕の力で広められるか、ていうこと。自分が俳優であるとしたときにどこまでできるかっていうことを、ある種実験のように試しているので。だからユートピアにおいて最後死んでいく時に俳優である必要は別にないし、たぶん俳優である以上、可能性があるならディストピアにでもいくけど、俳優として満足したら真っ先にユートピアに行くと思います。

     

     

    ーあなたの理想の1日を教えてください

     

    その日は8時ぐらいに起きてというか自然に目が覚めて、ちょっと冷えるねなんて思いつつそのまま毛布にくるまってゲームをして、気がついたら12時くらいになっていて、しょうがないなぁって布団から出て、トイレとか洗顔とか済ませてカーテン開けて、目の前の自然を眺めて、トーストか温めるだけのおかゆを食べて、食べ終わったらソファに寝っ転がってゲームして、ゲームして、ゲームして、気がついたら日が暮れ始めていて、外見ながら日が短くて悲しいねぇとか独り言を言いながら晩御飯はしっかり作って、好きなアーティストのライブDVD見ながら食べて、食べ終わってからもまだDVDは終わってないからのんびり見て、終わったらお風呂に入って、出たらスキンケアとドライヤーしてソファーに戻って、温かいそば茶を一杯飲んで、月を眺めて、流れ星探したりして、歯を磨いて布団に入って本を読み始めて、一緒に適当にジャズっぽいプレイリストを流しながら、このまま寝て起きても同じ生活が待ってるって喜びを味わいつつ、12時まで本を読んで、12時になったら、本閉じて電気を消して眠ります。 

     

    その日は8時のアラームで目覚めて、ゲームとSNSのチェックもほどほどに布団から出て、トイレとか洗顔とか済ませてリビングでストレッチして出かける準備をして、10時くらいに家を出て、近くの行きつけの喫茶店で玉子サンドとオレンジジュース。いつものその組み合わせを頼んで、そのまま本を読みつつ、お昼時に人が増えてきたら店を出て、寒くもないし汗をかいたりもしないちょうど良い気温を喜びながら、のんびり博物館まで歩いて行っていろいろと見て、満足したら博物館を出てランチでもするかあって思って、お米とおかずが食べたいなって思って、いわゆる定食屋さんというよりは少しおしゃれなお店に入って、ついた店内で遅めのお昼ご飯を食べて、本屋まで歩いて行って欲しい本をとりあえず確保したら、そこからのんびりいろんな棚を眺めて店の中を歩いて、気付けば2時間ぐらい経ってて気づけば1万円分くらい本を買ってて、少し後悔しながら食費だけでも抑えようと思って安めのラーメン屋さんとかに入って、晩ご飯を食べて家に帰ってお風呂に入って、本屋で買った本を眺めながら次にどれから読むか決めて、少しゲームをして歯を磨いて寝ます。

     

    その日は誰にも起こされることなく12時までのんびり寝て、何となく起きて母の作ってくれたご飯を食べて、そのまま話したり話さなかったりしながらリビングで家族4人と過ごして、それぞれの時間を過ごして面白い動画とか見つけたらみんなで見たりして、18時ぐらいになったら4人でおしゃれして、おしゃれなレストランでディナーをしてお肉食べたりちょっといいお酒飲んだりして、帰りに甘いもの食べたくなってケーキ買って帰って、全員お風呂に入ったらみんなでケーキ食べて歯を磨いて、寝ます。

     

    その日は朝9時には家を出て、電車に乗って劇場まで行って、文楽を第1部から見て、眠くなったりしながら何とか見て、第3部、もう最後まで見て、劇場でたら外はもう暗くなってて、1日早いなって思いながら舞台終わりの父と一緒に電車に乗って、乗ってる間感想とかを話しながら一緒に帰ってお風呂に入って、ゲームをして、歯を磨いて本を読んで寝ます。

     

     

    ーあなたの理想の死に方を教えてください

     

    僕の理想の死に方はおそらく叶わない理想なんですけど。理想と言ってもいいのかもなんだけど。みんな一緒に死にたい。おんなじタイミングでゲームからログアウトする、ああいう感覚でぷつんって死にたくて。隕石だとか氷河期とか、これまでも生物がみんな死にましたっていう事象はあるとされているけど、それにも最初に死ぬ人、次に死ぬ人、2秒後に死ぬ人、3秒後に死ぬ人、そういう誤差もないくらい、みんなで死にたい。よくいう、あなたより先に死にたい、あなたが死ぬ姿を見たくないというような気持ちが僕にもあって。誰かの死を経験したくないし、してほしくないし、なんの誤差もなく一発で死にたい。消えたい。
  • 『TOKYO PIPE DREAM LAND』

    2023年11月13日(月)〜11月19日(日)全6回  上演時間約85分
    アトリエ春風舎 

    所在地:〒173-0036 東京都板橋区向原2-22-17すぺいすしょう向原B1

    アクセス:東京メトロ有楽町線・副都心線/西武有楽町線「小竹向原駅」下車 4番出口より徒歩4分

     

    ・11月13日(月) 19:30
    ・11月14日(火) 19:30
    ・11月15日(水) 休演日
    ・11月16日(木) 19:30
    ・11月17日(金) 14:00
    ・11月18日(土) 16:00
    ・11月19日(日) 14:00

     

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